文部科学省告示百三十三号(平成25年8月30日)
文部科学省より、専修学校の専門課程における職業実践専門課程の認定に関する規程を次のように定めると告示がありました。
■目的
専修学校の専門課程(以下「専修学校専門課程」)であって、職業に必要な実践的かつ、専門的な能力を育成することを目的として専攻分野における実務に関する知識、技術および技能について組織的な教育を行うもの(以下「職業実践専門課程」)を文部科学省が認定して奨励することにより、専修学校専門課程における職業教育の維持向上を図ることを目的とする。
■認定に関する主な要件
- 修業年限が2年以上であること。
- 専門分野に関する企業・団体等(以下「企業等」)との連携体制を確保して、授業科目の開設、その他の教育課程の編成を行っていること。
- 企業等と連携して、実習、実技、実験または演習の授業を行っていること。
- 全過程の終了に必要な総授業時間数が1700単位時間以上または総単位数が62単位以上であること。
- 企業等と連携して、教員に対し、専攻分野における実務に関する研修を組織的に行っていること。
- 学校教育法施行規則第189条において準じる同規則第67条に定める評価を行い、その結果を公表していること。
- 前号の評価を行うに当っては、当該専修学校の関係者として企業等の役員または職員を参画させていること。
- 企業等の連携及び協力の推進に資するため、企業等に対し、当該専修学校の教育活動その他学校運営の状況に関する情報を提供していること。
文部科学省告示第五十九号(平成26年3月31日)
前述の告示を受け、本学園5校では認定に向け準備し、翌年の平成26年3月31日付けの告示で文部科学省より認定されました。
認定初年度で規程要件を満たし、5校の2年制全18学科が認定されたのも、今までの行ってきた本校のカリキュラム内容の質が高く、インターンシップや企業との連携等への取り組みが評価されたことがあげられます。
道内にある120校(2015年3月末現在)の専門学校のうち、職業実践専門課程の認定を受けているのは51校136学科(2015年2月17日文部科学省発表)。「札幌観光ブライダル・製菓専門学校」、「北海道どうぶつ・医療専門学校(2017年4月1日から専門学校 札幌スクールオブビジネスより校名変更)」、「専門学校札幌デザイナー学院」、「専門学校札幌ビジュアルアーツ」、「札幌マンガ・アニメ&声優専門学校(2019年04月01日から専門学校札幌マンガ・アニメ学院より校名変更)」の5校・2年制の全学科すべてが含まれています。
職業実践専門課程は、将来的に創設が期待されている「職業実践的に教育に特化した新たな枠組み」の先導的な試みとしても位置づけられています。また、一人一人に生き方にあったキャリアの実現や、個人と社会を繋ぐ「場」としての役割も期待されています。
「職業実践専門課程」に対する各方面の期待度も高く、現在、大学卒業後の3年以内の離職率が約3人に1人という高い状況の中、厚生労働省からも「離職者のキャリアアップ・キャリアチェンジ」を目的とした「中長期的なキャリア形成支援」の一翼を担う教育機関として「職業実践専門課程の認定を持つ専門学校」が期待されています。